顔面神経麻痺は①ベル麻痺(単純ヘルペスウイルス)と②ラムゼイハント症候群(水痘帯状疱疹ウイルス)が全体の約90%を占めます。
この2つの麻痺が回復する過程をグラフ化すると下の様な図になります。
青は軽度・黄色は中度・赤は重度の回復具合となります。
①まず、麻痺発症直後は軽度・中度・重度共にほとんどの場合は10~14日はステロイド投与をしても悪化します。
ですので、この期間は回復が見られなくても落ち込まなくて大丈夫です。
②14日を過ぎた辺りからダメージを受けた神経の修復が始まり、早い人では数日で微かに動きが出てきます。
微かに動きだすのは「おでこのしわ」「眉尻」「閉眼」「頬」「鼻孔(鼻の穴)」「口角」などで、少し動きが出てきます。
ですが、ほんの微妙な感じですが動き事で「治ってきている!!!」という大きい安心感が出てきます。
③この後は当院に顔面神経麻痺で来院された患者さんは、適切な回数の鍼施術(1回/週・2回/週・1回/2週・1回/月)と自宅での私がお願いしたリハビリをしてもらいます。
【軽度の場合】数週間から1~3ヶ月をかけて緩やかに上昇カーブを描きながらほぼ問題なく麻痺が改善していきます。
【中度の場合】数週間から1~6ヶ月ほどをかけて緩やかに回復傾向を辿ります。軽度よりは神経のダメージが大きいので回復には時間がかかります。数カ月をかけて、ある程度まで回復をしてきてからの完治までの時間が長くなる事が多く、とてもじれったくなりますがここでしっかり鍼施術と私が出した宿題リハビリをやって頂けるかで最後の後遺症(重怠さ、違和感、こわばり)を無くせるかどうかにかかってきます。ここの継続を頑張りましょう!!
【重度の場合】最初はほとんど動かない、全く動かない状態の所からの治療になります。最初の数ヶ月は鍼をした後に「血行が良くなった」「温かくなった」という感じの変化を感じる方もいますが、あまり変化を感じない方も多く、継続する意欲を失いかける方もいますが根気よく鍼施術と宿題リハビリを続けることによって顔面神経の回復と顔周りの血行促進を促して半年くらいから大きい回復傾向に向かう事が多いです。神経損傷が大きいのでじかんはかかりますが、西洋医学(病院)ではステロイド投与が終わった後は有効な治療法はありません。
鍼施術を続ける事で神経の回復を促し、後遺症を残さない可能性を最大限にあげる事が出来ます。
顔面神経麻痺になったら、ステロイド投与が終了した時点での鍼施術をお勧めします。
※ベル麻痺に比べてラムゼイハント症候群は回復速度が遅い事が多く、上のグラフより時間がかかることがあります。
※鍼施術の効果には個人差があります。
【顔面神経麻痺に強い鍼灸院】
横浜市中区元町5-196-13-5F
元町BaseBody鍼灸院
tel: 045-641-5533
mail: info@mbb2010.com
hp: https://www.mbb2010.com
このブログは国家資格である鍼師が書いています。
秋山 俊之(あきやま としゆき)
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※効果には個人差があります
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