本日、来院された患者さん。顔面神経麻痺の患者さんでした。
4月に顔面神経麻痺になり、今日まで（6/9現在）回復の兆候がなく、今通っている鍼灸院以外にも何処かないかと探して、当院に来られました。
話を聞くと、入院した病院では柳原法、筋電図検査はなく、昨日まで行かれていた鍼灸院では①顔面神経麻痺になる原因、②病院でのステロイド点滴や抗ウイルス剤を投与する理由、③今の状態（どの程度の麻痺なのか）、④どのように回復していくかの過程、⑤鍼をやる意義や効果、⑥おおよその鍼施術をする期間、などの話はほとんど無かったとの事でした。
なぜでしょう？（−＿−；）
麻痺後、病院でのステロイド点滴中に少しでも改善傾向があれば（実際、ほとんどこの時期には改善しません）このまま治るのでは！？と安心する事もあるでしょう。
ですが、この方は発症から約２ヶ月、変化が現れないとの事。
麻痺側の
①おでこの皺寄せ不可
②鼻口動かず
③口角動かず
④頬動かず
ですが
目の完全閉眼が力を入れれば可能
これはポイントです。
基本、ここまで全体的に麻痺が強くて動かないと瞼の動きもかなり悪い事が過去の私の経験からは多いのですが、軽く力を抜いた閉眼でも8割方閉眼できており、眼瞼下垂もそれほど気にならない。
本人は目も完全ではないから全てが悪いと思ってしまっていました。
私はおそらく麻痺の発症当時はもっと目の状態も悪かったのではないかと推測します。
２ヶ月間の中で目は改善して来ていると思います。
顔面神経麻痺はおでこ、目、鼻、口、と神経が枝分かれしているのでそれぞれ回復する時期と速度が違います。
この方は少しづつですが目から回復していますね。
そのことを伝えると、患者さんはとても喜ばれて顔に笑顔が戻りました。
顔面神経麻痺は骨折や捻挫などと違い、発症時に必ず治るという事が言えない病気です。
とても言葉にはデリケートな部分が伴いますが、しっかり患者さんに最大限の可能性を持たせて勇気づけながら鍼施術をしていく事はとても大事だと思います。
後遺症を残さず麻痺を改善出来る様に、しっかり情報を共有しながら鍼施術をして行きます。
【顔面神経麻痺に強い鍼灸院】
元町BaseBody鍼灸院
横浜市中区元町5-196-13 ウィーズ元町5階
Tel: 045-641-5533
Mail: info@mbb2010.com
HP: https://www.mbb2010.com
秋山 俊之（あきやま としゆき）
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