突発性難聴と顔面神経麻痺に共通する“発生と回復”のメカニズム
突然、耳が聞こえなくなったり、顔の片側が動かなくなったり、患者さんを大きな不安にさせる「突発性難聴」と「顔面神経麻痺」。
一見まったく異なる症状に見えますが、実はその発生の仕組みと回復の道筋に共通点が多く存在しています。
発症の背景にあるのは「ウイルス」や「血流障害」
突発性難聴と顔面神経麻痺は、ある日突然に発症します。
医学的には「原因不明」とされていますが、近年では以下のような要因が共通して関係していると考えられています。
-
ウイルス感染(ヘルペスウイルスなど)
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ストレスや疲労による免疫低下
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内耳や顔面神経周辺の血流障害
ウイルスが神経の炎症を起こすことで、神経伝達が妨げられ、
突発性難聴では内耳の聴神経が、顔面神経麻痺では顔面神経が正常に働かなくなります。
また、血流障害によって神経に必要な酸素や栄養が届かなくなることも、どちらの疾患でも報告されています。
「神経のむくみ」がカギ
突発性難聴も顔面神経麻痺も、発症直後には神経が腫れている(むくみ)ことが多く、
その腫れにより神経が通り道である骨の中(狭い管)で圧迫を受け、機能が低下します。
この“むくみ”が引くことで、症状の改善が見られます。
回復は「時間との勝負」
どちらの病気も、発症からの治療開始が早いほど予後が良いと言われています。
ステロイドなどの抗炎症薬で神経の腫れを抑える治療が基本となり、神経の再生・回復には一定の時間がかかるため、焦らず経過を見守ることが大切です。
鍼灸でできるサポート
東洋医学では、気血の流れを整え、神経と血流の回復を促進する鍼灸治療が用いられています。
特に顔面神経麻痺では表情筋の萎縮防止や神経刺激による再教育に、
突発性難聴では内耳や脳への血流促進に効果があるとされ、多くの臨床報告があります。
まとめ
比較項目 | 突発性難聴 | 顔面神経麻痺 |
---|---|---|
主な原因 | ウイルス感染・血流障害 | ウイルス感染・血流障害 |
発症部位 | 聴神経(内耳) | 顔面神経 |
突然の発症 | あり | あり |
共通メカニズム | 神経のむくみ、炎症 | 神経のむくみ、炎症 |
回復の鍵 | 早期治療・神経の再生 | 早期治療・神経の再生 |
症状は違っても、「神経のダメージとその回復」という本質は共通しています。
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秋山 俊之(あきやま としゆき)

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